続々登場する "Woodcrest" 搭載製品に見る、Xeon サーバ市場の最新動向

2006/8/14 - トピックメーカー/上浦倫人

 インテルが2006年6月26日に、サーバ/ワークステーション向けの最新プロセッサー「デュアルコア インテル Xeon プロセッサー 5100番台」 (コードネーム "Woodcrest" ) を発表してから1か月あまり。すでに有力ベンダ各社からも、この Woodcrest を搭載したサーバ製品が相次いで発売されています。今回はこうした新製品の概要を紹介しながら、「Woodcrest 世代」の Xeon サーバ市場のトレンドを探ってみます。

 まず、これまでXeonサーバの中心的セグメントであったラックマウント型サーバでは、 DELL PowerEdge 1950IBM System x3550 のように、1U シャーシに最大 2基の Woodcrest プロセッサー、32GBの FB-DIMM、4基の 2.5インチ HDDを搭載できる製品が数多く投入されています。いずれも 1U サイズでありながら従来の 2U サイズ・サーバと同レベルの拡張性・冗長性を備えた、競争力の高い製品群といえるでしょう。


 またブレード系モデルでは、10U サイズのシャーシに最大16枚・32プロセッサーを搭載可能な HP ProLiant BL460c や、6U サイズのシャーシに最大10枚・20プロセッサーを搭載可能な 日立 BladeSymphony BS320 など、2基の 2.5インチ HDD ベイを内蔵しながら従来のHDDレス・ブレードなみの超高密度設置を実現した製品が登場。こちらも1Uラックマウント型サーバと同じく、「省電力・低発熱の Woodcrest とコンパクトな 2.5インチ HDD を組み合わせ、これまでのユニットサイズに1クラス上の性能を凝縮する」という傾向が見られます。


 いっぽうハイエンドサーバの分野では、 SGI Altix XE 210/240 のように、Woodcrest を採用した HPC 用途向け大規模クラスタサーバの販売が開始されています。SGI では Altix XE シリーズを「多数のワークロードを効率的に処理できる、スループット指向のHPCサーバ」と位置づけ、より大規模計算指向の Itanium 2 サーバと住み分けながら HPC 分野への浸透を図ってゆくようです。


 これらの新製品ラインナップを見てみると、現在の Xeon サーバ市場は「ラックマウント型サーバのサーバブレード分野ではより高密度化を志向し、大型サーバ分野ではこれまで Itanium 2 サーバやRISCサーバの独壇場とされてきた HPC 市場にも裾野を拡げる」という方向に進んでいることがうかがえます。もちろんどちらのトレンドも、旧世代Xeonプロセッサーに比べて大幅な性能向上を果たしながら TDP (熱設計電力) を半分近くまで低減した Woodcrest の採用によって実現されたもの (参照) 。Woodcrest の登場を受け、今後のサーバ市場では Xeon サーバの存在感がさらに増してゆきそうです。

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