インテルは、10月2日から6日にわたって幕張メッセで開催された「CEATEC JAPAN 2006」において、3日、一般向けとしては国内初となるクアッドコアCPUのデモンストレーションを行った。4つのコアからなるクアッドコアCPUは、9月26日に「Intel Developer Forum Fall 2006(サンフランシスコ)」で11月の出荷が発表されたばかり。この講演でも、11月に「Kentsfield(ケンツフィールド)」のコードネームで呼ばれていた「Core 2 Extream QX6700」、2007年の第1四半期からは「Core 2 Quad」のブランド名で、順次クアッドコアCPUを出荷する予定が伝えられた。
CEATECが映像、情報、通信の総合展示会ということもあり、キム氏による講演は同社のホーム・ネットワーク戦略のプラットフォーム「Viiv」を中心に行われた。クアッドコアCPUは、ハイビジョン時代のホーム・ネットワークに必要とされる強力なCPUとして手短に紹介されたに過ぎなかったが、「Core 2 Extream QX6700」によるマルチスレッド対応アプリケーションのデモンストレーションは、インパクト十分だった。
「CINEBENCH2003」を使ったレンダリングベンチマークで、「Core 2 Extream QX6700」と現在最速のデスクトップ向けデュアルコアCPU「Core 2 Extream X6800」との性能比較を行った。デュアルコアが2ヵ所から同時にレンダリングされるのに対し、クアッドコアは4ヵ所からレンダリングが開始され、圧倒的な差を付け勝利した。時間は、「Core 2 Extream QX6700」が18秒、「Core 2 Extream X6800」が28秒で、40%以上の速度向上が見られた。
続いて、ゲームメーカーが提供するベンチマークソフトによるデモンストレーション。 マルチスレッドに対応した「フロントミッション オンライン(SQUARE ENIX)」のオフィシャルベンチマークソフトを使用。 残念ながらスコアは見られなかったが、高解像度で「最上級曹長クラス(スコア13000以上)」を目指すならクアッドコアCPUは魅力的であることは間違いない。 「クアッドコアのPCがあれば、もうゲーム機はいらなくなりそうですね。」と自信を見せるキム氏に対して、オペレータのキャシーさんは「そうすると、息子さんもPCに張り付いてしまうかもしれませんね。」とジョークを飛ばした。
「Core 2 Extream QX6700」はこれほどの性能を持つCPUなので、財務会計処理やCADなどの分野においても活躍が期待できそうだ。
また、今回の講演で紹介されたのはデスクトップ向けの「Core 2 Extream QX6700」だが、同じく11月に出荷開始が予定されている「Clovertown(クローバタウン)」のコードネームで呼ばれるサーバ向けCPU、「Xeon 5300」も、アーキテクチャは異なるもののやはりクアッドコアCPUだ。
デュアルコアCPUでさえ、登場してからまだ日が浅い印象を受けるが、今日のデモンストレーションを見る限り、はやくも、本格的なクアッドコア時代の到来が、そこまで迫ってきていることを予感させるものだった。
編集部注: インテルの基調講演の部分のみ、インテル株式会社の許可を得て撮影し、公開しています。
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