【CEATEC JAPAN 2006】クアッドコアCPUを国内初デモンストレーション

2006/10/13 - 吉田欣司

インテル上席副社長兼デジタルホーム事業本部長エリック・キム氏

動画1)
インテル上席副社長兼デジタルホーム事業本部長エリック・キム氏。 世界トップランクのブランドへ成長したサムスンでの手腕が買われ、現在インテルの新ブランド戦略を指揮しているキム氏は、今世界でもっとも注目されているキーマンのうちの一人である。

クアッドコアCPUを国内初デモンストレーション

インテルは、10月2日から6日にわたって幕張メッセで開催された「CEATEC JAPAN 2006」において、3日、一般向けとしては国内初となるクアッドコアCPUのデモンストレーションを行った。4つのコアからなるクアッドコアCPUは、9月26日に「Intel Developer Forum Fall 2006(サンフランシスコ)」で11月の出荷が発表されたばかり。この講演でも、11月に「Kentsfield(ケンツフィールド)」のコードネームで呼ばれていた「Core 2 Extream QX6700」、2007年の第1四半期からは「Core 2 Quad」のブランド名で、順次クアッドコアCPUを出荷する予定が伝えられた。

CEATECが映像、情報、通信の総合展示会ということもあり、キム氏による講演は同社のホーム・ネットワーク戦略のプラットフォーム「Viiv」を中心に行われた。クアッドコアCPUは、ハイビジョン時代のホーム・ネットワークに必要とされる強力なCPUとして手短に紹介されたに過ぎなかったが、「Core 2 Extream QX6700」によるマルチスレッド対応アプリケーションのデモンストレーションは、インパクト十分だった。

レンダリング速度は、40%向上も

「CINEBENCH2003」を使ったレンダリングベンチマークで、「Core 2 Extream QX6700」と現在最速のデスクトップ向けデュアルコアCPU「Core 2 Extream X6800」との性能比較を行った。デュアルコアが2ヵ所から同時にレンダリングされるのに対し、クアッドコアは4ヵ所からレンダリングが開始され、圧倒的な差を付け勝利した。時間は、「Core 2 Extream QX6700」が18秒、「Core 2 Extream X6800」が28秒で、40%以上の速度向上が見られた。

動画2)
右が11月に発売されるクアッドコアCPUの「Core 2 Extream QX6700」。4ヵ所からレンダリングが開始されているのがわかる。左がデュアルコアCPUの「Core 2 Extream X6800」。

ゲームへの熱中度合も、40%向上?

続いて、ゲームメーカーが提供するベンチマークソフトによるデモンストレーション。 マルチスレッドに対応した「フロントミッション オンライン(SQUARE ENIX)」のオフィシャルベンチマークソフトを使用。 残念ながらスコアは見られなかったが、高解像度で「最上級曹長クラス(スコア13000以上)」を目指すならクアッドコアCPUは魅力的であることは間違いない。 「クアッドコアのPCがあれば、もうゲーム機はいらなくなりそうですね。」と自信を見せるキム氏に対して、オペレータのキャシーさんは「そうすると、息子さんもPCに張り付いてしまうかもしれませんね。」とジョークを飛ばした。

動画3)
数多くのオブジェクトが高解像度でも滑らかに描画されている。GPUのパワーだけで描画するベンチマークではないだけに、CPU パワーの違いがはっきり現れる。

ビジネスシーンにも期待が大きいクアッドコアCPU

「Core 2 Extream QX6700」はこれほどの性能を持つCPUなので、財務会計処理やCADなどの分野においても活躍が期待できそうだ。

また、今回の講演で紹介されたのはデスクトップ向けの「Core 2 Extream QX6700」だが、同じく11月に出荷開始が予定されている「Clovertown(クローバタウン)」のコードネームで呼ばれるサーバ向けCPU、「Xeon 5300」も、アーキテクチャは異なるもののやはりクアッドコアCPUだ。

デュアルコアCPUでさえ、登場してからまだ日が浅い印象を受けるが、今日のデモンストレーションを見る限り、はやくも、本格的なクアッドコア時代の到来が、そこまで迫ってきていることを予感させるものだった。

編集部注: インテルの基調講演の部分のみ、インテル株式会社の許可を得て撮影し、公開しています。

記事アーカイブ

IT Manager's Desk の記事をテーマごとにまとめ読み。

  • IAストラテジー
    • IAとビジネスの新しい展望を解説します
  • IAサーバー
    • IAサーバーの最新動向をレポートします
  • ビジネスPC
    • ビジネスとITの現場を変える最新PCソリューションをお伝えします
  • 事例ウォッチ
    • IAを活用してビジネスを切り拓く、注目の導入事例をピックアップします