筆者の周囲にvProテクノロジーについて聞いてみると、「いくつかの記事に目を通してみたが、実はいまひとつ全体像がつかめていない」「PCの管理コストを削減できるらしいけど、そもそも、どういう仕組みなのかピンときていない」という声が意外に多い。そこで、子供時代に胸をときめかせた少年誌のグラビアのように、"大図解"でvProの全体像を伝えることができないだろうか? と、思い立って描いてみたのが下の図だ。お嘆きの貴兄は、是非クリックしてみてほしい。ちなみに筆者は1970年生まれである。
ちなみに、この図は「ソリューション・プラットフォーム」としてのvProテクノロジーの図解であり、パフォーマンスについてはあえて触れていない。もちろん、パフォーマンス向上も特筆すべきポイントなので、これについては、「インテル vPro テクノロジーの機能と対応ソリューション (その1)(IAポータル)」を参照していただきたい。
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また、以下の各段落の末尾にある「→図解」をクリックして拡大図を表示することもできます。
vProテクノロジーとは、図解に示されている通り、これからのビジネスPCに求められる機能を実現すべく作り上げられた、ハードウェアとテクノロジーの集合体だ。 vProテクノロジー対応PCには、最新の「4つのデバイス」が組み込まれている。電源を切っても記録した情報を保持する「不揮発性メモリー」、vPro対応「NIC(ネットワークインターフェイス)」、そしてマルチコア技術によって大きく進化した頭脳である「インテルVT(Virtualization Technology)対応CPU」、最後にそれらを取りまとめる役割を担う「vPro対応チップセット」である。→ 図解
これらの「4つのデバイス」により、大きく分けて「2つのテクノロジー」が実現されている。まずは、「インテルAMT(Active Management Technology)」だ。 これは、ネットワーク上のPCの検出、障害回復、保護をリモートから行えるようするためのテクノロジーである。たとえPCの電源がオフになっていても、OSに依存しない専用のリモート通信チャネルを使って、リモートからPCを起動できるのだ。→ 図解
もう1つが「インテルVT」という仮想化技術だ。仮想化とは、1台のPCで異なるアプリケーションやOSを独立して同時に実行させることにより、それぞれ強力なパフォーマンスと堅牢性を実現することだ。 「インテルVT」はこの仮想化をハードウェア・ベースで実現する技術である。vProでは、この「インテルVT」を利用して、ユーザーが操作するOS環境の外部で動作する仮想アプライアンスと呼ばれる環境を作り上げる。セキュリティ・ソフトなど重要なアプリケーションを仮想アプライアンス上で動作させることにより、ユーザーの誤操作やOSのクラッシュなどのトラブルにも影響されることが無くなるのだ。→ 図解
まず、vProにテクノロジーよって劇的な向上を見せたのが、「リモート問題解決」だ。これまで、OSがクラッシュしてPCが起動できなくなった場合、その修復は、システム管理者がPCのある場所まで行って修復するか、システム管理者の手元までPCを送付するといった方法しかなかった。ところが、vProでは、OSに依存しない専用チャンネルで通信できる「インテルAMT」と、OSに依存せずに動作する仮想アプライアンスを実現する「インテルVT」を組み合わせることで、リモートによるOSの修復が可能になったのだ。これにより、企業のPC管理にかかる労力と時間を、大幅に削減することができる。→ 図解
次に、膨大なPC資産を有する企業において重要視されている「リモート資産管理」に対する効果がある。vProテクノロジー対応PCでは、ハードウェア構成やインストールされているソフトウェアの情報を「不揮発性メモリー」に格納できる。「インテルAMT」を利用すれば、PCの電源が入っていなくても、管理者はリモートでPCの情報を入手できるのだ。→ 図解
3つめの効果が、vProテクノロジー最大の目玉でもある「セキュリティの向上」だ。これは、大きく3つの内容に分類される。 1つめが、vProテクノロジー対応PCのハードウェア上で実装されたセキュリティである「ハードウェア・フィルタリング」。 2つめが、仮想アプライアンスのセキュリティ・ソフトによる監視。「インテルVT」のところで説明したとおり、仮想アプライアンス上で動作するセキュリティ・ソフトはユーザーOSの外部で動作する。そして、常時OSとネットワークを監視し、問題を検知するとPCのユーザー環境をネットワークから隔離するのだ。また、「インテルAMT」の保護機能によって、膨大な数のPCのセキュリティ・ソフトを最新の状態に保つことも容易だ。 3つめは、「リモート問題解決」によって向上したセキュリティ。PCがウィルスに感染してしまい、ユーザーOSがネットワークから隔離されてしまったPCも、安全で迅速に復旧できるのだ。→ 図解
以上に見てきたことを一言でまとめるとすれば、vProテクノロジーとは、企業における膨大な台数のPC管理を、より安全に、より効率的に行うためのソリューション・プラットフォームだといえる。今後、ベンダー各社から、このようなvProテクノロジーの可能性を引き出すハードウェア/ソフトウェア製品が、続々と登場するだろう。図解で示した「3つの効果」以外にも、さまざまなメリットが実現されていくに違いない。→ 図解
いかがだっただろうか。図解だけでは物足りなかった方は、下記に補足となるリンクを添えたので、こちらでより理解を深めてほしい。
日本電気 Express5800/R110b-1 2010/02/01 UP
日本電気 Express5800/T110b 2010/02/01 UP
富士通 PRIMERGY TX150 S7 2010/02/01 UP
富士通 PRIMERGY RX100S6 2010/02/01 UP
HPC SYSTEMS HPC5000-XN212R1S-SIP 2010/01/12 UP
日本ヒューレット・パッカード HP Compaq 8000 Elite MT/CT 2010/02/18 UP
日本ヒューレット・パッカード HP Compaq 8000 Elite SF/CT 2010/02/18 UP
東芝 Satellite K45 2010/02/18 UP
東芝 Satellite L45 2010/02/18 UP
松下電器産業 レッツノートCF-N9 2010/02/17 UP