インテルは2006年7月27日、“インテル Core 2 Duoプロセッサー・ファミリー”を発表した。ラインナップは、デスクトップPC向け(開発コード“Conroe”)5製品、ノートブックPC向け(同“Merom”)5製品の計10製品(表1)。デスクトップ向けの価格はインテル Core 2 Extremeプロセッサー X6800(2.93GHz / L2キャッシュ4MB、以下X6800)が115,900円、“E”シリーズの最上位であるインテル Core 2 DuoプロセッサーE6700(2.66GHz / L2キャッシュ4MB、以下E6700)が61,490円、最も手ごろな同E6300(1.86GHz / L2キャッシュ2MB、以下E6300)が21,230円となっている(いずれも1,000個ロット時)。8月以降、Conroe搭載のデスクトップPCやマザーボードが続々と登場しており、バリエーションの幅も、上は数十万円コースのX6800搭載ハイスペック・モデルから、下はOSプリインストールでも10万円を下回るE6300搭載のエントリー・モデルまでと広い。同時にインテル Pentium Dプロセッサー搭載マシンも手に入りやすくなっていることから、ユーザーにとっては大いに悩まされる時期である。そこで今回は、ウェブ上で公開されているベンチマーク結果をもとに同社が 『世界で最も優れたプロセッサー』と自信を見せる新製品の性能がどれだけの水準にあるかを見てみる。
| プロセッサー ナンバー |
コア クロック |
フロントサイド バス |
L2キャッシュ 容量 |
単価 (千個ロット時) |
|---|---|---|---|---|
| X6800 | 2.93 GHz | 1066 MHz | 4 MB | ¥115,900 |
| E6700 | 2.66 GHz | 同上 | 同上 | ¥61,490 |
| E6600 | 2.40 GHz | 同上 | 同上 | ¥36,660 |
| E6400 | 2.13 GHz | 同上 | 2 MB | ¥25,990 |
| E6300 | 1.86 GHz | 同上 | 同上 | ¥21,230 |
| T7600 | 2.33 GHz | 667 MHz | 4 MB | ¥75,240 |
| T7400 | 2.16 GHz | 同上 | 同上 | ¥49,960 |
| T7200 | 2.00 GHz | 同上 | 同上 | ¥34,730 |
| T5600 | 1.83 GHz | 同上 | 2 MB | ¥28,470 |
| T5500 | 1.66 GHz | 同上 | 2 MB | ¥24,690 |
米Intelは同社のサイト “Intel Core 2 Duo and Intel P965 Express Chipset” において、E6700とIntel NetBurst マイクロアーキテクチャー世代のデュアルコア・プロセッサー“インテル Pentium Dプロセッサー 960(3.60GHz / L2キャッシュ2MB×2、以下960)”、およびシングルコア・プロセッサー“インテル Pentium 4 プロセッサー 670(3.80GHz / L2キャッシュ2MB、以下670)”のベンチマーク結果を公開している。それによると、E6700の性能はSPECint_rate_base2000(整数演算のスループット)で、670の約2.5倍、960に対しても約1.5倍である(表2)。
| プロセッサー ナンバー |
SPECint_rate_2000 | 対960 | 対670 |
|---|---|---|---|
| E6700 | 59.3 | +50.9 % | +155.6 % |
| 960 | 39.3 | ― | +69.4 % |
| 670 | 23.2 | -41 % | ― |
次にSPEC(Standards Performance Evaluation Corporation)のサイトから、上記E6700のベンチマーク結果に対して±5%の範囲(SPECint_rate_base2000 = 56.3~62.3)にあるものをいくつかピックアップしてみた(表3)。システム構成の詳細についてはSPECのサイトをご確認いただくとして、大雑把に見たところではE6700と同じインテル Core マイクロアーキテクチャー世代のデュアルコア・プロセッサーの場合1プロセッサー(2コア)構成、Intel NetBurst マイクロアーキテクチャー世代では2プロセッサー(4コア)構成、2.66 GHz~3.00 GHzのプロセッサーを搭載したシステムが近い性能水準にあることがわかる。
| モデル名 | プロセッサー | CPU数 / コア数 | SPECint_rate_base2000 |
|---|---|---|---|
| Acer Altos R710*2) | Paxville DP 2.80GHz L2キャッシュ2MB×2 FSB 800MHz HT有効 |
2 / 4 | 58.6 |
| DELL PowerEdge 1855*3) | 同上 | 2 / 4 | 57.3 |
| DELL Precision Workstation 690*4) | Woodcrest 5150 2.66GHz L2キャッシュ4MB FSB 1333MHz |
1 / 2 | 56.4 |
| 同上*5) | Woodcrest 5160 3.00GHz L2キャッシュ4MB FSB 1333MHz |
1 / 2 | 62.0 |
| Fujitsu Siemens PRIMERGY RX200 S3*6) | Woodcrest 5160 3.00GHz L2キャッシュ4MB FSB 1333MHz |
1 / 2 | 61.7 |
| Fujitsu Siemens PRIMERGY BX620 S3*7) | Dempsey 5050 3.00GHz L2キャッシュ2MB×2 FSB 667MHz |
2 / 4 | 62.2 |
| 同上*8) | Woodcrest 5150 2.66GHz L2キャッシュ4MB FSB 1333MHz |
1 / 2 | 56.3 |
| Intel D975XBX (マザーボード)*9) | Conroe X6800 ※表1参照 |
1 / 2 | 61.6 |
テスト機の構成と詳しい結果については、www.spec.org (英語) をご参照ください。
尚、BAPCOが公開しているSYSmark 2004 SEベンチマーク結果の中で総合結果が300台に達しているのは、インテル Pentium プロセッサー エクストリーム・エディション 965(Presler 3.73GHz / L2キャッシュ2MB×2)の305と、AMD Athlon 64 FX-62(2.80GHz / L2キャッシュ1MB×2)の312である。
以上、公開された情報をもとにインテル Core 2 Duoプロセッサーの性能を探ってみた。ここで取り上げたベンチマーク結果はあくまで指標のひとつに過ぎないが、同プロセッサー・ファミリーがPCのパフォーマンス・ヘッドルームを拡大することは、間違いないだろう。ところでインテルは2006年8月25日から10月31日までの期間で『インテル Core 2 Duo / Extremeプロセッサー発表記念ベンチマーク・コンテスト』を実施している。自作、メーカー製、いずれでも参加できるので、みなさんも応募してみては?
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